人口減を受けて、経済が縮小することを前提とした家計の財務計画が必要です。

 日経新聞の、新しい日本のあるべき姿を考える「未来面」プロジェクトで、「安心して長生きできる日本を始めよう」のテーマで、アイデア募集があり、応募しました。

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 2005年から人口が減り始め、家も余り始めました。政府、経済界のリーダー達は、立場上プラスの経済成長を口にするが、実態経済は人口減もあって確実に縮んできています。経済が縮んでいるから正規、非正規を問わず給料は減少します。収入が減少するの中でも豊かさを実感できる生活設計が必要です。
 収入減少の中でどのような生活を目指すか?それは親と同居する。塾通いはしない。食べ物は自分で作る。発電所になる。です。

幸い、日本はこれまでの努力の結果、インフラが蓄積されてきました。家は余っています。親と同居で2所帯住宅に建替えれば一から土地を手当するより安上がりです(コンパクトシティ構想に合致)。
学校は、塾通いをして偏差値を争い、進学するのはお金の無駄です。本当に優秀で、勉強したい人がいけばいいのです。これからは、進学に投資してもそれだけのリターンは見込めません。若者は早い段階から社会にもまれながら得手、不得手を見極めて自分の職業を決めていけばいい。今はSNSも発達してきたので、社会と交流する上でも地方のハンディーは少なくなってきました。
野菜は自分で作りましょう。これからは世界的な食糧不足で、輸入食材が手に入りにくく、高くなります。耕作放棄地を借りて自分で作る。自産自消です。ミニ野菜工場も視野に入ってきました。

④再生可能エネルギー発電に投資すれば光熱費を削減できます。個人が自宅で収入を得る手段が出来たのです。

 以上で、生涯で必要となるお金は、これまでの5-6掛けが可能となる。要はこれまでの常識を捨てて自分の頭で考えて新しい生活スタイルを設計すればいい。

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 アイデアを募集のキーワードは「安心長寿大国」でしたが、これからの時代は、若者が安心して子育てをできる社会が必要です。その観点で、上記の内容としました。

高度成長期から今日までの間に、沢山稼いで、沢山使う、生活習慣が身についてしまいました。戦後の廃墟の中から家を立てるのが男は甲斐性とされました。最高学府に入れれば子供の幸せが約束される。との前提から、それらを実現するために、沢山のお金が必要となり、家庭生活を犠牲にして、必死で働いてきました。

高度成長の過程で公害を経験し、列島改造計画がありました。それからバブルがはじけて、20年の停滞期があり、東日本大震災があり、今があります。

ここに至って問題となるのは、日本は、未だに右肩上がりの成長の幻影から意識が抜け出せていないことです。