ソーラーシェアリングの生みの親の記事の紹介です

農の未来「光」に託す(長島彬さん)
農の未来「光」に託す(長島彬さん)

ソーラーシェアリングとは、太陽光エネルギーを農作と太陽光発電に利用、両立させることである。生みの親は長島彬さん。定年後大学で学び「光飽和点」と云う言葉を知って、太陽光エネルギーを「植物の光合成」と「太陽光発電」で分け合う(シェア)ことを思いついた。特許を取得して、農業振興が目的のため、誰でも利用できるようにした。

ソーラーシェアリングの普及を図るため、千葉県市原市に空き家を購入し、2010年8月より実証実験開始、発電を行いながら、自ら野菜を栽培している。

農地で太陽光発電を普及させるためには農地法が懸念事項。2011年より「ソーラーシェアリングを推進する会」を作って、農地で発電の働きかけを続けてきた結果、2013年3月、農水省より「営農に支障がなければ、支柱の部分のみ一時転用を許可する」との内容の指針が出された。優良農地として、営農を続けながらであれば、太陽光発電OKと云うことである。(詳細は添付資料)
 又、長島さんは、「200年前は、農家が作物とエネルギー(薪や炭)を作っていた。 産業革命以後、化石燃料に依存して200年、長く見てもこの先200年で化石燃料はなくなる。早晩、地価資源を掘り起こして使える時代は終わる。太陽光を利用して、作物とエネルギー(太陽光発電)を作らなければならない時代。」とおっしゃる。

 

私は再生エネルギーの普及が脱原発を早めることに繋がり、家庭の屋根への太陽光発電の普及促進の働きかけを行ってきたが、耕作と発電の両立の話は初耳で、目から鱗でした。又、江戸時代は農家が食料とエネルギー(薪、炭)を作っていた。これからは農家が食料と電気エネルギーを生産すればいい。この発想も新鮮でした。

土を作り、水を貯め、木を育て、食糧を生産する農家(林業含む)は、社会になくてはならない存在。これからの時代は再び農家が主役、時代の最前線。これからは、ソーラーシェアリングの普及のお手伝いをしていきたいと考えています。