家電の進むべき道

テレビで放映されている「家電の学校」が面白い。家電大好き人間の司会者がマニアックな番組ですと語っているが、最近の日本の家電の拘りは、「そこまで追求するか」というくらいにすごい。正にガラパゴスに進化した日本の家電である。

又、番組スタッフの拘りで、家電を解体して構造を懇切丁寧に紹介してくれる。元々、技術者の私には面白いが細かすぎて引いてしまう人もいるはず。

最近、一通りの家電の紹介が終わったので、この後、番組がどうなるか解らないが、引き続き別の視点から家電を追い続けて欲しい。

尚、細部に拘り進化した日本の家電ではあるが、日本の冷蔵庫は韓国には受け入れられないと言う。キムチ文化の韓国では、自家製キムチを大量に保管する構造になっていないと使い勝手悪い。

日本人にフォーカスして磨き上げた商品と、世界の各地の生活習慣に合せた家電、これからは両方の視点で物作りを進める必要がある。

その場合、日本向けにきっちり性能を出したベーシック設計(日本で設計&生産)があって、その上で、各地の生活習慣に合せて機能の増減を図る(現地で設計&生産)2段構えが必要。物流費用、CO2削減、内需・雇用の点でも、2段構えの徹底が21世紀のもの作りである。